地域貢献スペース
地域を知る、地域を楽しむ、地域とつながる・・・多摩地域の魅力を発信する拠点
- 地域を知る、地域を楽しむ、地域とつながる等、様々なテーマで文化・芸術を中心に多摩地域の魅力を発信する拠点です。
- 多摩地域で活躍する芸術系大学生や若手クリエーター等に開放し、作品展示できるスペースを提供しています。
- たましん本店本部棟2階 北側通路 利用時間 8:00~21:00 入場料:無料
企画展[2024.2-2024.3]
冬に実る
何かの渦中にあるときは自分の思いや考えに気がつかなくても、後から腑に落ちることがある。私はそうした言葉にできずにいた感覚を風景として表現している。
本展では身近なものの色や形を借りながら、自分の中で追熟するイメージを描き出した。様々な時間帯や視点から見た景色を重ねているので、色づかいがものの固有色に依らず、鑑賞者に想像の余地を残す。
例えば冬になって暖かい季節を思い返すように、また、蒔いた種が時間をかけて成長し実るように、私の見てきた景色は重なり合い絵に現れる。その風景はありふれている生活かもしれないし、どこにもない秘境かもしれない。あなたの目にはどんな風に映るだろう。
- 島田 優里(しまだ ゆり)
- 展示期間:2024年2月5日(月)~2024年3月15日(金)
企画展[2023.12-2024.1]
鳴輪沙也加個展「偶然のメソドロジー」
今回の展示では、鏡面に注目し、実在と虚像の関係性を思考していきながら、物質と知覚の差異について考えていく構成にしました。
鏡は偽の奥行を作り出し、存在しない奥行を存在するかのように見せることで現実の私たちの存在を曖昧にさせます。ではなぜ私たちが鏡に映る像が偽物であるかと認識するのは、視覚をもつ身体が空間の中に位置して鏡に対面し、反転する現象や身体の動きによる動的な変化を知覚するからです。
作品の制作プロセスである鏡に映った像をカメラの眼を介して写していく工程は、空間の中に位置する物体や身体といった集合的有機体が光の反射を繰り返し、表層的なイメージとなり、様々な物質に移行していく様子を垣間見ることができます。2次元と3次元の往復をすることで、複製可能なイメージの空虚さの中に私という唯一性を見出していくことは、豊かな想像力と自律的行動の可能性を広げてくれると期待しています。
- 鳴輪 紗也加 NARUWA Sayaka
- 展示期間:2023年12月11日(月)~2024年1月26日(金)